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2026.06.24
【開催レポート】長岡商工会議所様のイベントに対応しました

〜情報共有・AI活用・個別相談を通じて、地域企業のDXを一歩前へ〜

ながおかDXセンターでは、長岡商工会議所様と連携し、新たに地域企業の皆さまを対象とした4つのDX関連イベントに対応しました。
今回は、少人数での情報交換、スマホを使ったAI体験、デジタル化に関する個別相談、生成AIの実践活用サロンと、それぞれ異なる切り口で開催されました。共通して感じたのは、「DXは大きな投資や難しいシステム導入だけではなく、日々の困りごとを少しずつ改善することから始められる」ということです。


6月16日(火)
少人数制情報交流サロン「それいいね!」

今回のテーマは、社内の情報伝達・共有ツールの使い分けでした。メール、チャット、掲示板、クラウドストレージなど、さまざまなツールがある中で、どのツールを選ぶか以上に、「何のために使うのか」「誰が管理するのか」「どこまでをルール化するのか」が重要であることを、参加者同士で確認しました。
特に話題になったのは、身近な連絡ツールを業務で使う際の管理面の課題です。グループが自然に増えていく、退職者が出たときの対応が不安、既読だけでは伝達確認にならない、個人利用と業務利用が混在する、といった声がありました。
一方で、各社の工夫を聞くことで、「自社でもまずルールを整理してみよう」「管理者を決めるだけでも改善できそう」といった前向きな気づきも生まれました。

ポイント
情報共有の課題は、ツールの問題だけではありません。
「誰に、何を、どの方法で伝えるか」を整理することが、DXの第一歩だと感じる機会になりました。


6月17日(水)
商工会議所女性会様向けDX勉強会

女性会の皆さま向けに、スマホで始めるAI活用をテーマとしたDX勉強会を実施しました。
内容は、ChatGPTを使って「聞く」「書く」「直す」「考える」「写真で相談する」「画像を作る」といった身近な使い方を体験するものです。難しい専門用語の説明よりも、まずはスマホで実際に触ってみることを重視しました。
特に反応が大きかったのは、お礼メールや案内文の下書きを作る体験、写真を使って植物の種類や状態を相談する体験です。参加者の皆さまにとって、AIが特別なものではなく、日常の「ちょっと困った」を手伝ってくれる相談相手として感じられたのではないかと思います。
また、便利さだけでなく、個人情報や会社・お客様の秘密情報を入力しないこと、AIの回答はそのまま使わず最後は自分で確認することもお伝えしました。

ポイント
AI活用は、完璧に覚えることが目的ではありません。
「まず聞いてみる」「追加でお願いする」「最後は自分で確認する」という流れを体験することで、AIへの心理的なハードルが下がることを実感しました。


6月19日(金)
デジタル化個別相談会

今回は2社様のデジタル化に関する個別相談会を実施しました。
相談内容は、FAXで届く注文情報の手入力削減や、現場と本社の情報共有改善など、非常に実務に即したものでした。どちらも、いきなり大規模なシステムを導入するのではなく、現在の業務や取引先の状況を踏まえ、段階的に改善することが重要なテーマとなりました。
FAX受注の相談では、FAX文化が残る取引先に無理な変更を求めるのではなく、まずはFAXをPDF化し、AI-OCRや確認画面を組み合わせて手入力を減らす方法を検討しました。すべてを自動化するのではなく、定型的なものから試し、手書きや例外的なものは人が確認するという現実的な進め方がポイントです。
また、現場と本社の情報共有に関する相談では、写真・作業状況・スケジュールをリアルタイムに共有する方法が話題になりました。まずはビジネスチャットなどの身近なツールで試し、効果を見ながらクラウド管理や施工管理アプリへ広げていく段階的な進め方を提案しました。

ポイント
個別相談では、「今のやり方を否定する」のではなく、「今の業務を活かしながら、どこを少し楽にできるか」を一緒に考えることが大切だと改めて感じました。


6月23日(火)
生成AI実践サロン「それやろう!」

このサロンは、生成AIをすでに使っている、またはこれから業務で活用したい事業者の皆さまが、課題や実践例を持ち寄り、互いに学び合う場です。単なる講座ではなく、参加者同士が話しながら、実際の業務でどう使うかを考える実践型のサロンとしてスタートしました。
初回では、生成AIを活用するうえで欠かせない情報セキュリティについても取り上げました。便利な使い方だけでなく、入力してよい情報・避けるべき情報の線引き、個人アカウント利用時のリスク、パスワード管理や退職者アカウントの扱いなど、基本的な対策の重要性を確認しました。
生成AIは便利な一方で、会社情報や個人情報を不用意に入力してしまうリスクがあります。だからこそ、社内の情報資産を棚卸しし、ルールを整えたうえで活用することが大切です。

ポイント
生成AIの活用は、「便利だから使う」だけでは不十分です。
安全に使うためのルールづくりと、実践事例を共有できる場づくりを両立することが、地域企業のAI活用を広げる鍵になると感じました。


4つの取り組みを通じて感じたこと

今回の4日間を通じて、DXに関する関心は確実に高まっていると感じました。
一方で、参加者の皆さまが求めているのは、難しい専門知識や大掛かりなシステム導入の話だけではありません。

「社内連絡をもう少し整理したい」
「メール文を考える時間を減らしたい」
「FAX入力を少しでも楽にしたい」
「AIを安全に使うルールを知りたい」

こうした身近で具体的な課題に対して、今できることから一歩ずつ取り組むことが、地域企業にとって現実的なDXの進め方だと感じました。
ながおかDXセンターでは、今後も長岡商工会議所様と連携しながら、地域企業の皆さまが気軽に相談し、試し、学び合える場づくりを進めてまいります。

DXは、特別な企業だけのものではありません。
日々の業務の中にある「少し困っていること」を見つけ、みんなで「それいいね!」「それやろう!」と動き出すことから始まります。